経営統合や企業合併、持ち株会社化などによる株式会社の再編や新規株式上場を行う場合、複雑な事務手続きが発生します。こうした株式に関する一連の事務を、信託銀行が発行会社に代わり会社法上の株主名簿管理人として事務処理を行う、それが証券代行業務です。株式に関する事務処理には、株主名簿の作成・管理、株主総会関連事務など、株式の発行会社に対して行う事務処理だけではなく、配当金や買取代金の計算・支払いや株主総会の案内を送付するなど、株主に対して行う事務もあります。
現在、株主名簿管理人として業務を営んでいるのは、三菱UFJ信託銀行をはじめ4信託銀行と3専業会社の7社のみ。当社は証券代行業務において約4割のトップクラスのシェアを誇る三菱UFJ信託銀行から、約2,600社の委託会社、3,700万名にも及ぶ株主に関わる証券代行業務の事務を受託しています。
私たちは法令等を遵守しつつ、ダイナミックな活動を続ける株式市場のインフラストラクチャーを担う企業として、お客さまからの高い信頼と実績を築き上げています。(2024年10月現在)
三菱UFJ信託銀行では、迅速性・利便性・機動性を高め、安全性も備えた新世代の証券代行WEBシステム「shares」を導入。高い事務品質とサービスをご提供する業務システムを構築しています。実務を担う当社においても、これまで以上に堅確かつ効率的に業務を遂行していきます。
当社では東京・大阪の二拠点で業務を行っています。株主名簿の管理はもちろん、株式に関する処理をそれぞれの拠点で完結するので、お客さまである株式発行会社からの照会にもスピーディーに対応しています。また、二拠点での業務体制は、災害時の業務継続性の確保にもつながっています。
ストックオプション(企業の役員・従業員などが、将来の一定期間内に予め決められた価格で自社株を買うことができる権利)の権利行使に伴うさまざまな事務を株式の発行会社に代わって行うストックオプション制度管理サービスや、金・プラチナ等の貴金属を裏付けとした上場信託(ETF)「金の果実」シリーズに関わる事務を受託する等、新しい業務にも力を入れています。
証券代行業務については、三菱UFJ信託銀行のホームページを併せてご参照ください。
※証券代行業務のご案内
特別口座とは、株券電子化(2009年1月5日に実施)までに証券保管振替機構(※)に上場会社の株券を預託できなかった株主の権利を保全するために、株式の発行会社が信託銀行等に開設した専用の口座のことを指します。 当社は、三菱UFJ信託銀行から特別口座の口座管理機関としての事務を受託し、証券代行業務で培ったノウハウを活かし、お客さまである株式の発行会社や株主の信頼にお応えします。
OCR(光学式文字読取装置)文字のデータ処理、NLP(高速日本語ラインプリンター)によるデータのプリント化、クライアントサーバのオペレーションなど、お客さまのさまざまなニーズに最新鋭の情報処理機器と専門スタッフが確実にお応えしています。